ARCHITECTURE建築について
アウトスペックの創業は2001年。最初は倉庫を改装してのスタートでした。
それから10年後、縁あってファクトリーを併設した新ショップを新築することになりました。
社名(AUTO=車、SPEC.=スペシャル)や「日常を楽しむ」という私たちのコンセプトを具現化するためには、建築もまた特別でありたい。
そこで、既に知り合いであった建築家の芦屋真人氏(アシヤアーキテクツ)に、そのデザインを依頼しました。
私が創業から大切にしてきたことは、お店がただ車を販売する場所ではなく、車好きのみなさんが集える場所でありたい、お客さまに心地良く時間を過ごしていただく場所でありたいということでした。
そして私たちがお客さまに提供するのは、車そのものだけではありません。お客さまが車から得ることができる日常や非日常の経験すべてが、素晴らしいものになるようサポートしたいと考えています。
新ショップはそのコンセプトをさらに追求していきたいと考えました。
旧店舗のコンセプトを引き継いだ、車好きが集えるサロンのような空間であってほしい。
そのために、あえて外には開かずに隠れ家的な空間にしたい。
私たちの扱う個性豊かな車と、訪れるお客さまの個性との出会いを、最大限ひきたてる舞台となって欲しい。
そのようなディーラーとも従来のカーショップとも違う、唯一のスタイルを建築としても伝えたい。
そういった様々な思いを、どのように建築のデザインとして表現できるのか。
幹線通りに面しガラス張りで、といういわゆるディーラースタイルとは正反対のコンセプトです。
2010年5月、アウトスペックの新店舗は、アシヤアーキテクツさんの協力を得ることで、私たちの思いが具現化した素晴らしい建築としてオープンしました。
ショールーム棟とファクトリー棟の間から奥に入ると広々とした空間が現れ、そこで展示車やファクトリーの様子を見られます。その配置構成は、販売から整備までワンストップで行っている安心感をお客様に感じ取っていただけるための工夫でもあります。
また、アウトスペックのテーマカラーを使ったモダンな外観は、洒脱な車たちの個性を引き立てるものとなっています。
そしてショールームは、納車時のための特別なレセプションスペースなど、来店したお客さまに快適に時間を過ごしていただき、感動をお届けできるような空間です。
ここには従来のカーショップにはないような様々な工夫や仕掛けがほどこされ、車を中心としたドラマの素晴らしい舞台となっています。
ここで日々お客さまと接することができるのは、私たちにとって特別な体験です。そして、お客さまにとってもそうであって欲しいと願っています。
代表取締役 下田征邦